最寄り駅のホームで電車を待っていたら、ハクセキレイがトコトコと歩いていた。
ご存じのように、ハクセキレイは尾をフリフリさせてチョコチョコ歩く。
フリフリ、チョコチョコという擬音がこれほど似合う生き物はいないだろう。かわいい。
ハクセキレイに顕著だが、嘴から目を横切って通る線は、過眼線(かがんせん)というらしい。
何のためにあるのかな。
近づきすぎて驚かせるのは嫌だなあ、と遠くからじーっと見つめていたら電車を逃してしまった。
19時くらい、会社から外に出ると日が沈もうとしていた。
最近日が落ちる時間が早くなってきたような気がする。
私の最も好きな季節は夏であり、特に6月くらいの初夏、夏至に入る手前くらいが最も好きである。
夏は暑いから苦手な人は多いかもしれない。だが、私は夏が近づくにつれてわくわくする。
思い返してみると、日が長いから好きなのかもしれない。
小さいころは日が落ちる直前まで外で遊ぶことが許されていた。
私は国内でも西のほうに住んでいたからか、夕方19時くらい、遅いときは20時くらいまで太陽が沈み切らなかった。まだ遊ぶことができる、というわくわく感が心の何処かに残っているのかもしれない。
小さいころの記憶というものは、その人の嗜好形成に大きな部分を担っているのだろう、とつくづく思う。