神奈川県伊勢原市に位置する大山に登ってきた。
関東地方で有名な山、という軽い気持ちで訪れた。
登山している途中で分かったのだが、山頂までには様々なルートがあるらしい。どのルートを通ればよいのかなどの前情報を仕入れずに訪れたため、行き当たりばったりな登山となってしまった。
伊勢原駅発の直通バスに乗り、「大山ケーブルバス停」で降車、人の流れに沿って歩いているとこま参道と呼ばれる参道にたどり着いた。徒歩5分くらい。お土産屋さんが軒を連ねており、中でも豆腐料理が有名とのこと。おだんごも美味しそうだった。
こま参道をすぎると、大山ケーブルカー乗り場に到着した。中腹にある大山阿夫利(おおやまあふり)神社下社までケーブルカーで行けるとのこと。体力的にも大丈夫だろう、という謎の自信があり今回は使用しなかった。
阿夫利神社下社までは、「男坂」「女坂」の二通りのルートがあるとのこと。険しそう、という名前のイメージと謎の体力の自信から「男坂」を選択した。
上写真のような石階段からスタート。なかなかの斜度。横にいたお兄さんが「まじかよ」と呟いていた。
1時間ほど登って、大山阿夫利神社下社に到着した。なかなか大変な道のりだった。ケーブルカーを使えばよかったかな、と少しだけ後悔した。
少し休憩してから、表参道コースを選択して山頂までの登山を始めた。「男坂」よりは若干緩やかな道のり。
岩がごつごつして険しい道に変わりはないけれども。
富士見台からの景色は壮観だった。靄がかかっており、富士山が望めなかったことは少し残念だった。
大山山頂に到着。到着と同時に疲れ果てて座り込んでしまった。傍を小学生くらいの女児が駆け抜けていった。自分の体力の無さに驚いた。学生のころ、例えば中学生のころだったら息が切れずに登山できたのだろうか。今となってはわからないけれども。
山頂からの帰り道は見晴台コースを選択した。こちらは緩やかな道で安心して下山することができた。道すがら横目に現れる景色も素晴らしかった。
大山阿夫利神社下社の近くになると、滝が見えてきた。二重滝(にじゅうのたき)という名称とのこと。比較的小規模な滝であったけれども、清澄感に癒された。
「男坂」または「女坂」を介して下山する元気は残っておらず、大山阿夫利神社下社からはケーブルカーを使用して下山した。1時間かけて必死に登った登山道を10分もかからずに下山できた。乗り物って画期的な発明だなあ、と改めて思った。